概要
石英はある温度に達すると、熱蛍光(Thermoluminescence:以下TL)を発します。このTL強度は、石英が晶出した時、または加熱によってその強度がリセットされた時以降、周辺環境から受けてきた放射線量(天然蓄積線量)と正の相関関係にあるとされています。TL法では放射線の年間線量を一定と仮定して、石英の晶出または加熱時以降の年数を以下の式で算定します。
TL年代値=天然蓄積線量/年間線量
天然蓄積線量は、人工的に放射線を石英に付加して得られた放射線量とTL強度の関係式から逆算されます。
年間線量は堆積物中の放射性元素のウラン、トリウム、カリウムの含有量、含水比、および宇宙線から算定されます。
試料
天然蓄積線量を見積もるための試料(TL測定用)と、年間線量を見積もるための試料(分析用)の2種類の試料が必要となります。